さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

保険を見直す 2/2

年齢を重ねるにつれて、

健康への不安は大きくなります。

ついつい医療保障の手厚い保険を

選びたくなるかもしれません。

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しかし日本は国民皆保険の国です。

医療費として支払った一定額以上の金額は

返ってきます。

また高齢者が罹りがちな慢性疾患は、

長期間入院して治療することは

少ない傾向にあります。

私は実際に要介護高齢者の支援に関わっていますが、

医療費が嵩んで負担になるケースは少ないと感じています。

また生活費もほとんどの方は年金で賄っているので、

体調不良による経済的影響は受けにくいと思っています。

 

むしろいわゆる現役世代の方のほうが、

病気やケガで仕事が出来なくなると収入が減少するので、

医療費と生活費の両方に負担が生じます。

学齢期の子供さんがいれば、

教育費も重要ですね。

 

自分のライフステージに合わせて保険を見直し、

本当に必要なものを見極めましょう。

 

保険は「安心」を買うものです。

保険に加入したら買い物が済んだとばかりに

どんな保険に入っていて、

どんな補償内容か失念しがちです。

同じような補償の保険に複数入っているなど、

無駄があるかもしれません。

 

エンディングノートに記入しながら整理してみると、

見直しのきっかけにもなるでしょう。

 

またどんな保険に入っているかは

家族や近しい人でも知らないことが多いです。

保険は受取人が請求しないと支払われません。

受取人が死亡していたら、その法定相続人が受け取ることになりますが、

受取人が複数になる場合があるのでちょっと複雑になることもあります。

 

どこの会社のどんな内容の保険に加入しているか、

誰が受取人かをしっかり確認し、

それを家族などが分かりやすいように残しておく。

 

いざという時、

本当に役立つものとしておくことをお勧めします。

保険を見直す 1/2

終活に関して

エンディングノートを持っている方もいるでしょう。

内容はいろいろですが、

自分の資産を記入する欄はあると思います。

ここに必ず書いておいたほうがいいのが、

保険です。

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保険とは不測の事態が起こったときに、

経済的損失を補填するものです。

種類は大きく3つ。

  ① 死亡保障

  ② 生存保障

  ③ 医療保障

 

「死亡保障」は、本人の死後の整理資金となります。

例えば葬儀費用、墓地や墓石の購入、負債の整理などです。

また子供の教育資金など、残された家族の補助として役立ちます。

 

「生存保障」は、自分自身の老後の生活資金です。

金保険などの貯蓄や投資として運用するもの、

また要介護状態になった場合に給付を受ける介護保険(特約)などですね。

     

「医療保障」は、病気やけがの治療や入院の際に発生する費用の補填です。

がん保険や三大成人病、

女性特有の病気のためのものなど

多数あります。

 

万が一のとき、保険金が下りるとホッとしますね。

保険に入っておいて良かったと思うでしょう。

ただむやみに入る必要はありませんし、

保険の内容や保険料が自分に適切かどうか

慎重に判断しないといけません。

 

「これは良い保険ですよ」と勧められがちですが、

どんなにお得な良い保険でも

自分に必要かどうかは別の問題です。

 

「死亡保障」が必要か「生存保障」のほうが大事か。

「病気」に備えておきたいか「災害」が心配か。

 

自分の目的を明確にすることが求められます。

お金を見直す

コロナ禍によって失ったものの大きさは、計り知れません。

しかし得たものもあったのではないでしょうか。

 

外出ができずに家で過ごすことで、

自分と向き合う時間が増えました。

そこで自分の暮らしを見つめ直した人もいるでしょう。

コロナ禍がなければ、

生まれない時間だったかもしれません。

 

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先行きが不透明だと、経済的な不安も大きくなります。

これまで何も考えずに使っていたお金を、

本当に必要?と考えるきっかけにもなりますね。

 

経済的な安定を生み出すのは、

収入と支出のバランスです。

 

収入が増えても支出が多ければ残りません。

またむやみに節約して支出を減らしても、

収入が増えなければ心が擦り減ってしまいます。

 

私が減らしたのは、スマホなどの通信費です。

つい面倒で先延ばしにしていたプランの見直しを行い

随分と違ってきました。

 

食費も習慣や惰性で買っていたおやつなど、

考えるようになりました。

 

また時間の余裕ができたので、

資産運用についてもしっかりと学び

新たなチャレンジもしています。

 

自分と社会の状況は、常に変化していきます。

これでヨシと考えることをやめず、

より良い明日のために

 


できることに取り組みたいと思っています。

ゆっくり、ぐっすり

エネルギーやパワーを回復させるために必要なのは、

食事よりも「睡眠」だそうです。

 

体調が優れないときや疲れたとき、

風邪をひいたときなど、

ついつい無理してでもしっかり食べようとしがちです。

しかし消化吸収にエネルギーを向けてしまうと

身体の回復が後回しになって逆効果だとか。

十分な睡眠をとることで身体を休めて、

食欲が出てから食事を摂ることが大切です。

 

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質の良い睡眠のためにできることは、

いろいろありますね。

 

まずは身体を温めること。

夜に入浴する場合、

ちゃんと湯舟に浸かることが一番です。

私はお湯の中で足首をグルグル回したり、

疲れた部分をマッサージしています。

ジッと浸かっているだけよりもポカポカしてきますよ。

 

布団に入るときは首回りを温めるようにすると良さそうです。

また足先が冷える場合は、

足元に湯たんぽやヒーターを使うより

太ももを温めたほうが効果的です。

太ももは大きい筋肉と血管があるので、

ここから温かい血液が足先に届くそうです。

私は寒い日は、

湯たんぽを太ももの上にのせるようにしています。

 

寝間着も天然素材が良いようです。

以前は防寒素材の肌着やフリース素材のパジャマを着ていましたが、

厚地の綿素材に変えてからのほうが

ぐっすり眠れるようになりました。

 

就寝前は天井の灯りは消して、

スタンドだけにしています。

ほのかな灯りのもとで、

ちょっとだけボーっとすると

心地良い眠気を感じることができますよ。

食べ方も自分らしく

年齢とともに、

食生活も変わってきますね。

 

私も最近は、

いわゆる食べ放題がちょっと苦手になってきました。

ビュッフェ形式は好きなものだけ選べて良いのですが、

たくさんは入らないのでなんだか損した気分になります(笑)。

自分の好みにあった美味しいものが、

適量あれば十分です。

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高齢になると、あっさりした食べ物を好むようになると思われがちです。

確かにそういう傾向はあるかもしれませんが、

人それぞれ個人差があるでしょう。

 

健康で長生きしている方は、

自分にとっての食事の適量を

きちんと把握しておられることが多いです。

 

「一日3食、主食・副菜を揃える」ことにこだわらず、

時間帯も自分の暮らしに合わせて柔軟に。

 

1日ではなく数日単位で考えて、

食事内容のバランスを取るようにされていたりします。

消化吸収は内臓に負担がかかる作業です。

無理のない自分のペースを見つけられるといいですね。

 

ただ気を付けたいことは、

タンパク質を意識して摂ることでしょうか。

つい食事を簡単に済ませようとすると

炭水化物に偏りがちです。

麺類をおかずにご飯を食べたり。

 

いくつになっても、

身体をつくる材料としてのタンパク質は必要です。

肉や魚、玉子など良質のものを積極的に摂りたいですね。

お肉が好きな高齢者は、とてもアクティブな方が多いです。

また肉をしっかりと咀嚼するためにも、

健康な歯が大事。

 

元気な高齢者をみていて気付いたことが、

もう一つあります。

 

「旬のもの」を大切にされていました。

 

最近は野菜や果物など

年中同じものがスーパーにありますが、

やはり旬の期間のほうが、美味しくて安価です。

 

夏には夏のくらし、

冬には冬のくらし。

四季がある日本だからこそ、

そのリズムに合わせた暮らし方が、

一番健康的なのではないでしょうか。

 

スイーツや外食も楽しみながら、身体の土台を作る。

食は、人の暮らしの原点だと思います。

「お葬式」の意味を知っていますか?

「お葬式」とは何か。

 

きちんと知りたいと考えて、

5年前に葬祭カウンセラーの資格を取りました。

民間資格ではありますが、

弔いごとを体系的に理解するのに役立ちました。

 

成年後見人の仕事では、

身寄りのない方の最期にも関わります。

親族がいない、

いても支援が得られないことが多く、

結局葬儀や納骨まで行うことも少なくありません。

故人の意向は分からず、残された財産も限られています。

 

これでいいのだろうか。

故人は浮かばれるだろうか。

 

悩みながら支援を続けていましたが、

今は私なりに納得いく対応ができています。

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お葬式とは

「葬儀」と「告別式」を合わせた言い方です。

この二つを違うものだと理解すると

スッキリと考えることができるようになりました。

 

「葬儀(葬祭儀礼)」は、

信仰している宗教があるかどうか。

あればその宗教に合わせたやり方を、どこまで行うか。

無宗教であれば、無理に「葬儀」の形にせず

近しい人のお別れだけでもいいかもしれません。

 

また「告別式」は遺族や友人が別れを惜しむ場なので、

そのような人がいなければ、

これも無理に形だけつくる必要はなさそうです。

 

ただ一般的にお葬式というと、

「葬儀」でお坊さんがお経をあげて下さり(仏教の場合)、

そのまま「告別式」として参列者が焼香を行うというかたちが

なじみ深いですね。

 

菩提寺があり家族がいれば、

それで全く問題ないと思います。

 

そうではない場合や、

これからの自分の最期を考える時は、

「お葬式」の意味をきちんと理解して考える必要があるでしょう。

 

身寄りがない高齢者が、

施設で長く過ごしたのちにお亡くなりになったとき。

菩提寺が不明であれば、

いわゆる直葬でお送りすることになります。

 

ご遺体にお線香を上げて手を合わせて下さるのは、

施設の職員さんだけのことがほとんどです。

しかし故人の写真や寄せ書き、手芸品や好きなお菓子など

生前の暮らしの様子がわかるものをお持ちいただき、

とても心のこもったお見送りができることもあります。

 

私自身は最期のとき、

どんな人に囲まれているのでしょうか。

気になるお墓

「お墓」のことは気になっていても

相談しづらいことの一つではないでしょうか。

菩提寺があり日頃から懇意にしていれば安心ですが、

そうでない場合はどうしたらよいか悩みますね。

 

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まず自分の遺骨を納めるお墓があるのか。

Yesの場合は自分の死後、

そのお墓を管理する人がいるかどうかが

きちんと考えておくポイントです。

 

自分が入るお墓がない(身内のお墓に入りたくない)、

または土葬以外の方法を希望する人もいるでしょう。

その場合はいろいろと考えることが増えてきます。

 

お墓の種類は大きく分けると3つ。

 ①「境内墓地」といわれる寺院内の墓地 

 ②「霊園」は自治体が運営している公営または民間もありますが、

   宗教・宗派は不問です

 ③「共同墓地」は集落や地域で管理しているものです

 

墓石を建てない納骨堂もありますね。

いずれにしても前述したように

お墓には管理する人が必要です。

管理費等の支払いも求められます。

 

子供、孫としっかり管理を引き継いでいくことが難しいとき、

お寺に「永代供養」をお願いすることが

今のところ最も一般的な方法といえるでしょう。

 

民間の霊園も永代供養を受けるところがあるそうですが、

数十年にわたる長期のことなので

運営破綻などのリスクを考えておく必要があります。

 

永代供養をする際、

知っておきたいことがいくつかあります。

 

永代供養は「永遠に」供養してくれるものではなく、

ほとんどが30年で弔い上げをして合祀となります。

 

また寺院によって違いますが、

費用も高額であることが多いようです。

そして一旦永代供養をお願いした後に改葬する場合、

返金される可能性は低いでしょう。

この辺りを前もって確認しておくことが大切になります。