これからの医療 2/2
私が子どもの頃は、
往診してくれる病院が多くありました。
しかし最近は少なくなりましたね。
具合が悪いから医師に診てもらいたい。
そんなときに病院まで足を運ぶのは、
本当にシンドイでしょう。
自宅である程度の診察が受けられれば、
きっと楽だと思います。
そしてそれは可能だろうと思っています。
なんとか病院まで行き、
長時間待合室で過ごし、
やっと診察室で医師と向き合っても、
医師はパソコンばかり見ている。
そして5分もかからず診察終了。
負担が大きいばかりです。
ただ医師が目の前の患者よりもパソコン画面を見ているのは、
決して患者をないがしろにしているわけではありません。
事前の検査や画像などの結果が画面に表示されており、
患者の外見からはわからない身体の内側がそこにあるからです。
そのデータに基づいて、診察・診断を行っています。
もちろん患者を直接診ないとわからないこともあると思いますが、
このようなことは端末を使って
自宅で受けることが可能ではないでしょうか。
コロナ禍をきっかけに、
非接触型の体温計が普及しました。
体温計といえば脇の下にはさんだり口の中に入れたりが
当たり前でしたが、
医療機器の技術はどんどん進化しています。
例えば専用のキットを使い、
自分で指先を針でプチっとすると
その血液の検査データがすぐに医師に届くようなことも
できるでしょう。
一人暮らしの高齢者などの場合、
保健センターなどから看護師が訪問し、
パソコンやスマホを通して医師の指示を受けて
診察を援助することもできそうです。
家族の付き添いや看護が前提の医療のあり方は、
今後変わらざるを得ないのではないかと考えています。