さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

「お葬式」の意味を知っていますか?

「お葬式」とは何か。

 

きちんと知りたいと考えて、

5年前に葬祭カウンセラーの資格を取りました。

民間資格ではありますが、

弔いごとを体系的に理解するのに役立ちました。

 

成年後見人の仕事では、

身寄りのない方の最期にも関わります。

親族がいない、

いても支援が得られないことが多く、

結局葬儀や納骨まで行うことも少なくありません。

故人の意向は分からず、残された財産も限られています。

 

これでいいのだろうか。

故人は浮かばれるだろうか。

 

悩みながら支援を続けていましたが、

今は私なりに納得いく対応ができています。

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お葬式とは

「葬儀」と「告別式」を合わせた言い方です。

この二つを違うものだと理解すると

スッキリと考えることができるようになりました。

 

「葬儀(葬祭儀礼)」は、

信仰している宗教があるかどうか。

あればその宗教に合わせたやり方を、どこまで行うか。

無宗教であれば、無理に「葬儀」の形にせず

近しい人のお別れだけでもいいかもしれません。

 

また「告別式」は遺族や友人が別れを惜しむ場なので、

そのような人がいなければ、

これも無理に形だけつくる必要はなさそうです。

 

ただ一般的にお葬式というと、

「葬儀」でお坊さんがお経をあげて下さり(仏教の場合)、

そのまま「告別式」として参列者が焼香を行うというかたちが

なじみ深いですね。

 

菩提寺があり家族がいれば、

それで全く問題ないと思います。

 

そうではない場合や、

これからの自分の最期を考える時は、

「お葬式」の意味をきちんと理解して考える必要があるでしょう。

 

身寄りがない高齢者が、

施設で長く過ごしたのちにお亡くなりになったとき。

菩提寺が不明であれば、

いわゆる直葬でお送りすることになります。

 

ご遺体にお線香を上げて手を合わせて下さるのは、

施設の職員さんだけのことがほとんどです。

しかし故人の写真や寄せ書き、手芸品や好きなお菓子など

生前の暮らしの様子がわかるものをお持ちいただき、

とても心のこもったお見送りができることもあります。

 

私自身は最期のとき、

どんな人に囲まれているのでしょうか。