さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

これからの医療 2/2

私が子どもの頃は、

往診してくれる病院が多くありました。

しかし最近は少なくなりましたね。

 

具合が悪いから医師に診てもらいたい。

そんなときに病院まで足を運ぶのは、

本当にシンドイでしょう。

 

自宅である程度の診察が受けられれば、

きっと楽だと思います。

そしてそれは可能だろうと思っています。

 

f:id:satukimay:20220417155007j:plain

 

なんとか病院まで行き、

長時間待合室で過ごし、

やっと診察室で医師と向き合っても、

医師はパソコンばかり見ている。

 

そして5分もかからず診察終了。

負担が大きいばかりです。

 

ただ医師が目の前の患者よりもパソコン画面を見ているのは、

決して患者をないがしろにしているわけではありません。

 

事前の検査や画像などの結果が画面に表示されており、

患者の外見からはわからない身体の内側がそこにあるからです。

 

そのデータに基づいて、診察・診断を行っています。

もちろん患者を直接診ないとわからないこともあると思いますが、

このようなことは端末を使って

自宅で受けることが可能ではないでしょうか。

 

コロナ禍をきっかけに、

接触型の体温計が普及しました。

体温計といえば脇の下にはさんだり口の中に入れたりが

当たり前でしたが、

医療機器の技術はどんどん進化しています。

 

例えば専用のキットを使い、

自分で指先を針でプチっとすると

その血液の検査データがすぐに医師に届くようなことも

できるでしょう。

 

一人暮らしの高齢者などの場合、

保健センターなどから看護師が訪問し、

パソコンやスマホを通して医師の指示を受けて

診察を援助することもできそうです。

 

家族の付き添いや看護が前提の医療のあり方は、

今後変わらざるを得ないのではないかと考えています。

これからの医療 1/2

高齢になると身体が弱り病気がちになる、

というイメージがありますね。

 

たしかに老化は避けられません。

しかし高齢者の病気は慢性疾患が多く、

病院で治療を受ければすぐに治るわけではないこともあります。

また治療を受けたとしても、

若い頃のように「元気に元通り」とはいかなかったり。

f:id:satukimay:20220410143058j:plain

それでも病院に通い、薬をもらって飲むことが

習慣となっている高齢者も少なくないと感じます。

 

大切なのは毎日を健康に過ごすこと。

日々の食事や運動習慣などで改善しながら、

細く長く自分の病気と付き合っていくという視点も

必要ではないでしょうか。

 

また飲み慣れた薬が、

高齢になって身体に合わなくなることもあります。

内服薬は病気に対して効用はあっても、

肝臓や腎臓に負担がかかります。

年を重ねて内臓が弱ると、

その負担が重くなってしまうことも。

漫然と飲み続けるより医師や薬剤師によく相談して

その時の体調にもっとも良い方法を探してみることが大切です。

 

もちろん普段とは違う体調の異変を感じたら、

病院へ行くことは大事です。

 

ただ具合が悪いときに病院まで出向くことは

とても大変ですね。

 

以前こちらの記事でも触れましたが、

これからは医療のあり方が大きく変わっていくと思います。

 

IT社会への期待

 

例えば自宅でパソコンやスマホなどの端末を通して

診療を受ける未来は近いと思います。

 

そしてそれは私たちの暮らしと健康に

大きく役立つと考えています。

 

四季を楽しむ

健康に長生きすることを考えたとき、

大切なのは暮らしのリズムだと思っています。

 

季節のしつらえ

 

日本には四季があり、

彩り豊かな暮らしを楽しむことができます。

今は桜が満開ですね。

f:id:satukimay:20220403171113j:plain

しかし最近は季節外れの気候も珍しくなくなりました。

暑いのか寒いのか、

着るものに悩むことも多い気がします。

 

だからこそ、日本の四季をきちんと捉えてみたい。

そう考えて「七十二候」を意識するようになりました。

 

二十四節気」はよく知られていますね。

一年を24に分けて、季節を表しています。

春分」や「秋分」、「夏至」や「冬至」は

日本人には馴染み深いでしょう。

 

これを更に3等分し72に分けたものが

「七十二候」です。

俳句の季語などにも使われています。

 

たとえば今なら、

3月26日 「桜始開」(さくらはじめてひらく)

3月31日 「雷乃発声」(かみなりすなわちこえをはっす)

4月5日 「玄鳥至」(つばめきたる)

4月10日 「鴻雁北」(こうがんきたへかえる)などです。

※日付は毎年変わります

 

 

花や生き物など

自然と調和しながら暮らしてきた日本人の感性は、

失ってはいけない大切なもの。

 

それをしっかりと認識し次の世代に伝えていくことが

大人としての役割であると、

人生の後半に差し掛かった今、改めて思っています。

 

老後資金づくりの順番は

老後のお金に不安を感じたとき、

何から手をつけたらいいでしょうか?

 

生活環境や経済状況によってさまざまですが、

私が考える優先順位をお話します。

 

目的は「老後資金」なので、

一番大切なのは「安全性」です。

 

高齢になってから、

「こんなはずじゃなかった」というリスクは避けたい。

その失敗は取り返しがつかない恐れがあります。

安全性が高いものを最優先し、

徐々に運用へ回していくほうがいいでしょう。

f:id:satukimay:20220327175502j:plain

老後資金づくりの第一歩は、

公的年金を最大限受給できるようにすることです。

年金制度に不信感をもつ人もいるかもしれませんが、

どれだけ日本経済が傾いたとしても、

公的年金制度が民間の金融機関より

先につぶれることはありません。

 

年金受給額を増やす方法はいくつもあります。

もしも年金保険料を納めていない期間があれば、

きちんと納めたほうがいいでしょう。

 

預貯金は使えばゼロになりますが、

年金は生きている限りずっと受け取ることができます。

ここをきちんと押さえたうえで、

次に進むことが大切だと考えています。

 

 

公的年金の次は、

民間保険会社の個人年金保険等です。

いろいろな商品がありますので、

利回りをよく確認して検討してみましょう。

 

高齢になってから受け取るので、

受給手続きの簡便さや保険会社の安定性なども

考慮に入れたほうがいいと思います。

 

その次はNISAやiDeCoなどの、

非課税優遇等がある資産運用でしょう。

資産運用の初心者には、とてもお勧めです。

このNISAやiDeCoをしっかり理解すれば、

その後いろいろな資産運用へ繋がっていくと思います。

 

そして最後が株などの売買による運用です。

 

不安が大きいゆえに、

株で一発逆転を狙う!は、一番危険です。

それは資産運用ではなくギャンブル。

 

長期的に複利で着実に増やしていくことが、

安全で有益な資産運用となります。

一つの銘柄に大金をつぎ込むことは避けて、

リスクを分散しましょう。

もしこちらが思うように結果がでなくても、

こちらでカバーできる、

というやり方を目指しましょう。

 

老後資金は自分の心身が衰えたあとに

必要となるものです。

高齢になってもちゃんと管理できるかを

しっかり想定しておきましょう。

認知症になってしまい、

財産があるのにそれを使えない、

または他人に悪用される場合もあり得ます。

 

大切なお金を

大切な自分のために使えるようにしたいですね。

老後はいつやってくるか

2016年に発行された、

「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」

という本があります。

当時ずいぶん話題になったので、ご存知の方も多いでしょう。

 

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

 

 

私もこの本を読んだことがきっかけで、

自分の未来について、

大きく意識が変わりました。

 

未読に方はぜひ読んでいただきたいのですが、

要約すると、

これからどんどん寿命が延びる

100歳まで生きることは珍しくなくなる

人生を100年と捉えてどう生きていくか

といった内容です。

 

f:id:satukimay:20220320141543j:plain

 

それまで漠然と「人生80年」と思っていましたが、

そうではない。

 

高齢者福祉の仕事をしていて

80歳以上でもしっかりした方が増えたなと感じていたのに

自分に引き付けて考えていないことに気付かされました。

 

医療は大きく進歩しています。

かつては治療法がなかったり後遺症が残るような病気でも

治癒するものが増えてきました。

 

またips細胞などが実用化されれば、

病気やケガで損なった身体が再生できるでしょう。

まるでSFのような話ですが、

案外近い将来に実現するのではないかと思っています。

 

「長生きできる」ではなく、

「簡単に死ねなくなる」といってもいいかもしれません。

 

病気もケガもこれまでよりずっと簡単にラクに治り、

老化に伴う心身の状態変化はきっと少なくなっていきます。

 

ではいったい、

いつからが「老後」なのでしょうか。

 

多くの高齢者と接してきて、

年齢だけで判断できないことを知りました。

 

どれだけお年を召されていても

ちゃんと「今」を生きている。

「今」の自分と、

「今」の社会と向き合い、

「今のくらし」を生きている方がいます。

 

一方で残念ながら「今」から目を逸らし、

「昔」のことに囚われている方もいます。

 

それぞれの人生だと思いますが、

私自身のこれからについて考えるとき、

やはりお手本にしたいのは

「今」を生きている先輩方です。

 

「今」と「未来」に目を向けて生きる限り、

「老後」はやってこないのではないか、

と考えています。

ねこに学ぶ長寿の秘訣 2/2

20歳で大往生した猫、はなこの思い出話を続けます。

 

 2 性格

私も同居家族も猫好きのため

それぞれが捨て猫を拾ってしまい、

当時はからずも多頭飼いになっていました。

そのため猫同士の相性の良し悪しに

とても苦労しました。

 

顔を合わせると喧嘩になる猫もおり、

居住空間を分けるなど工夫していましたが、

はなこだけは全ての猫と仲良くできました。

 

とても穏やかで、どの猫にも優しく接します。

人間に対しても聞き分けよく甘えっ子で、

お客さんにも愛想がいい。

 

そんな性格だったので、

ストレスや不安が少なかったのではないかと思います。

 

 

3 環境

はなこはベランダで日向ぼっこするのが大好きでした。

 

猫の性格もいろいろあり、

どんなに天気がいい日でも布団をかぶって寝ることを好む猫もいましたが、

はなこはベランダで過ごす時間が一番長かったです。

人間でも日光に当たることは、

健康増進に効果がありますよね。

 

また他の猫との関係性が良好なので、

家中のどの部屋にも出入りしていました。

毎日を気ままに過ごしている様子は、

とても満足気に見えました。

 

身体に合わないものを口にせず、

ストレスなく陽にあたり、

適度に身体を動かして無理はしない。

 

まさに見習うべき長寿の秘訣かと思います。

猫、恐るべし。

f:id:satukimay:20220313142752j:plain

しかし最後の1年程は、認知症のような症状がみられました。

昼夜逆転と夜間徘徊。

昼間はほとんど寝ていて、

私が帰宅する夜に起き出してきます。

 

そして 一晩中「オ~ン、オ~ン」と鳴きながら

家の中をウロウロしていました。

お腹が空いたなどの理由があるわけではなく、

身の置き場がなさそうな、

不安と混乱を感じている様子でした。

声を掛けても、膝に抱いても、

少しは落ち着くのですがやはりウロウロしはじめる。

 

正直私もシンドイ思いをしましたが、

とにかく最期まで見守ることができたので

今では良い思い出です。

 

また新しい猫を迎える日がくるかもしれません。

でもこれまでの猫たちが残してくれた思い出は、

いつまでも色褪せることはないですね。

ねこに学ぶ長寿の秘訣 1/2

もう6年前になりますが、

愛猫のはなこが虹の橋を渡りました。

20歳でした。

 

猫の年齢で20歳は、

人間なら100歳近い大往生です。

 

手のひらに乗るくらいの子猫のときに近所の公園で拾い、

大事に育てました。

 

一時は7匹の猫を飼っていましたが順々に天寿を全うしていき、

はなこが最後の1匹でした。

 

今は同居の両親も年をとり、

私も外出が多いため動物を飼うことは控えています。

 

f:id:satukimay:20220306133816j:plain

 

飼い猫の平均寿命は約15歳と言われています。

(人間でいうと76歳くらい)

 

ほかの猫達はだいたいそれくらいで命を終えたのですが、

はなこが一番長生きできた理由は何かと考えると、

いくつか思い当たることがあります。

 

 

1食事

ほかの猫達と違っていたのは、

人間の食べ物を欲しがらなかったことです。

決まった時間に適量与えるキャットフード以外は、

ほとんど口にしませんでした。

 

人間の食べ物には味がついており、猫に塩分は禁物です。

人間と同じものを食べさせていると病気になりやすいと、

獣医からも注意を受けていました。

そのため基本的にキャットフード以外は与えないのですが、

ほかの猫達はちょっと油断すると、

台所で食べ物にいたずらしていました。

 

しかしはなこは絶対にそんなことはなく

たまに新鮮なお刺身を少量与えるときにも、

ちょっと舐める程度であまり積極的ではなく・・・。

 

「私は粗食で結構です」という態度でした(笑)。