ねこに学ぶ長寿の秘訣 2/2
20歳で大往生した猫、はなこの思い出話を続けます。
2 性格
私も同居家族も猫好きのため
それぞれが捨て猫を拾ってしまい、
当時はからずも多頭飼いになっていました。
そのため猫同士の相性の良し悪しに
とても苦労しました。
顔を合わせると喧嘩になる猫もおり、
居住空間を分けるなど工夫していましたが、
はなこだけは全ての猫と仲良くできました。
とても穏やかで、どの猫にも優しく接します。
人間に対しても聞き分けよく甘えっ子で、
お客さんにも愛想がいい。
そんな性格だったので、
ストレスや不安が少なかったのではないかと思います。
3 環境
はなこはベランダで日向ぼっこするのが大好きでした。
猫の性格もいろいろあり、
どんなに天気がいい日でも布団をかぶって寝ることを好む猫もいましたが、
はなこはベランダで過ごす時間が一番長かったです。
人間でも日光に当たることは、
健康増進に効果がありますよね。
また他の猫との関係性が良好なので、
家中のどの部屋にも出入りしていました。
毎日を気ままに過ごしている様子は、
とても満足気に見えました。
身体に合わないものを口にせず、
ストレスなく陽にあたり、
適度に身体を動かして無理はしない。
まさに見習うべき長寿の秘訣かと思います。
猫、恐るべし。
しかし最後の1年程は、認知症のような症状がみられました。
昼夜逆転と夜間徘徊。
昼間はほとんど寝ていて、
私が帰宅する夜に起き出してきます。
そして 一晩中「オ~ン、オ~ン」と鳴きながら
家の中をウロウロしていました。
お腹が空いたなどの理由があるわけではなく、
身の置き場がなさそうな、
不安と混乱を感じている様子でした。
声を掛けても、膝に抱いても、
少しは落ち着くのですがやはりウロウロしはじめる。
正直私もシンドイ思いをしましたが、
とにかく最期まで見守ることができたので
今では良い思い出です。
また新しい猫を迎える日がくるかもしれません。
でもこれまでの猫たちが残してくれた思い出は、
いつまでも色褪せることはないですね。