季節のしつらえ
80代90代になっても元気な方の共通点として、
「季節のしつらえ」を
丁寧されていることがあります。
日本には四季があり、
食べ物、服装、家の整え方など
季節ごとに違いますね。
旬の食べ物を楽しんだり、
この時期しか身に着けないという服や小物を出してみたり、
カーテンや敷物を季節に合わせて変えたり。
自然のリズムに合わせた暮らしをされているな、
と思います。
逆にまだそれほど高齢ではないのに、
体調がすぐれず生活が不自由な方にも
共通点を感じます。
一年中敷きっぱなしのコタツ(夏は布団を一部めくっている)。
扇風機とストーブが並んで部屋に置いてある。
カーテンを開けた様子がない。
テーブルの上には、ペットボトルのお茶やスポーツドリンクと
菓子パンや助六寿司。
一慨には言えませんが、
残念ながらよく目にする光景です。
自然のリズムは一年を通してだけではなく、
一日一日が大切です。
まずは朝、カーテンを開けて日光を浴びる。
これだけでも実行したいものです。
季節の境目があいまいになっている最近は、
上手に簡略化しておられることもあるようです。
「手抜き」ではなく「合理化」という印象。
自分にとって大事なものが何かをよく考え、
無駄なものは手放している。
暮らしをコンパクトに、
自分できちんと管理できるサイズにしている。
そのうえで季節の行事をアクセントとして取り入れて
楽しまれています。
年を重ねたからこそ見えるものがあるのでしょう。
不要なモノや情報に振り回されない。
そして季節と日本文化を忘れない暮らし方に、
とても憧れを感じています。