さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

棺に何をいれるのか

多くの高齢者の最期に関わってきて、

つくづく学んだことがあります。

 

「人は、すべてを持って死ねない」

ということです。

 

お別れのとき棺に入れることができるのは

写真や身の回りの品など、

本当にわずかなもの。

多額の財産や不動産があっても、

あの世までは持っていけない。

 

棺のご遺体に花を手向けながら、

では私自身は最期のとき棺に何を入れたいか、

考えることがあります。

 

地域によっては、

棺に特定の何かを入れる風習などもあるようですね。

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自分にとって大切なもの、

あの世でも大事にしたいものって何だろうと考えてみます。

 

大切な本や手放せない写真などでしょうか。

そして大好きなミュージカルのDVDかな?

DVDやCDなど金属製のものはダメだといわれますが、

自治体によっては可燃物として処理しているところもあるので、

いずれOKになることを願っています(笑)。

 

 

ゴミ屋敷とまではいかなくても、

モノを溜め込む高齢者は多いと感じます。

加齢に伴ってゴミ出しや片付けが負担となっていたり、

モノに囲まれることで

不安を紛らわせているのかもしれません。

 

しかしそのような状況に接するたびに、

私自身は断捨離を行ってきました。

掃除や片付けが負担と思う年齢になる前に、

できることをやろうとモチベーションが上がります。

 

モノが少ないことで今あるものをしっかりと把握でき、

不足感・不安感が軽くなります。

大丈夫、必要なものはちゃんとここにある、という思い。

 

そして自分の暮らしを

自分でしっかりコントロールできている安心感も得られます。

 

漠然とした老後の不安に悩むより、

手を動かして、

自分にとって大切なものを確認していくことが

有意義ではないでしょうか。

 

余計な買い物も少なくなりました。

本当に必要かどうか十分に考えています。

 

それを自分の棺に入れてほしいか。

一緒に旅立ちたいか。

 

そこまで考えて手に入れたものは、

自分にとって本当に価値があるものです。

そんなものだけに囲まれた人生を送りたいなと

いつも思っています。