さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

老後は2000万円あればいい? 2/2

最近は、老後の経済不安を煽るような風潮をつよく感じます。

年金に不安をもつ方も多いでしょう。

 

「年金はもらえなくなりますよ」

「医療費が増えますよ」

「賃貸住宅には入れませんよ」

こんな話を耳にすることも少なくありません。

 

しかしそのほとんどが、

「だから、この金融・保険商品をおススメします!」

「だから、不動産を買いましょう!」

という営業トークにつながってはいないでしょうか。

 

日本の年金制度は、

現在の年金加入者(20~60歳の人)が納めた年金保険料を、

現在の受給者(65歳以上の人)に支給する仕組みです。

だからこのまま少子高齢化が進むと、

年金制度は破綻すると考える人が少なからずいるようです。

 

しかし年金の財源には保険料だけでなく、税金も投入されています。

少子高齢化に伴い、その割合は増えています。

年金制度がすぐに破綻すると考えるのは、短絡的のように思います。

 

また仮に年金制度が本当に立ち行かなくなるほど日本の経済が傾くならば、

民間の銀行や保険会社、証券会社のほうが先につぶれているはずです。

年金はもらえないのに銀行の預金は守られて安心というのは、

現実的に考えにくいでしょう。

タンス貯金していても、きっと紙屑ですね。

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年金は「最後の砦」です。

まずはここをきちんと確保した上で、

資産運用などの「攻め」にでましょう。

順番を間違わないことが、とても重要です。

 

現在でも高齢女性の経済的困難は深刻です。

女性は雇用状況が不利で貯蓄が難しく、年金受給額も少ないことが一因でしょう。

 

それでも現在の高齢女性は結婚している方が多いので

夫の年金(死亡後は遺族年金)で何とか生活できているようにみえます。

 

今後シングルの女性が増えてくれば、

自分の老後資金は自分で捻出しなければなりません。

夫がいても非正規などの不安定な職業であれば同様です。

 

今の暮らしのなかで無理なく、

でも年を取ってから後悔しないような老後資金作りについて

これから丁寧にお伝えしていこうと考えています。