さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

住みやすい家とは 1/3

バリアフリー住宅」を謳った家はたくさんあります。

 

以前関わったある高齢者のお宅は、

バリアフリー」を積極的に取り入れたものだったらしいのですが、

実際には使いづらそうな面がありました。

 

たしかに室内はまったく段差がなかったのですが、

寝室がある2階までの階段は狭く、

玄関から外までも狭い階段がありました。

これでは足が弱ると外出が難しくなります。

2階の寝室へ行くのも大変で

結局ベッドを1階のリビングに置かなくてはいけなくなっていました。

 

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住まいは、生活の質に大きく関わります。住みやすい家を考えるとき、

3つの視点が必要だと思っています。

 

まずは「どこに住むか」

そして「防災・防犯」

さいごに「生活動線」です。

 

高齢になるほど、外出の機会を確保することが大切になります。

日々の生活に必要な買い物が、

支障なく行えること。

ちょっとした用事で出かけることが、

億劫に感じないこと。

誰かの手を借りなくても、

外出できること。

そして何かあったときは、

周囲の支援が得られること。

 

長年住み慣れた場所が一番という方も多いでしょう。

しかし社会の変化や自分自身の加齢に伴い

状況は変わっていきます。

 

交通機関が不便だったり、

買い物や通院などが負担になったり、

デイサービス等を利用するとき車が停められなかったり。

 

今はなんとかなっても

先々に不安を感じていることはありませんか。

住む場所を見直すことが可能であれば、

早めの行動が必要です。

 

住まいに関することは、

精神的にも経済的にも大きなことです。

自分一人で決められないこともありますね。

だからこそ今後の暮らしを

長期的な視点で見つめ直していくことが

大切だと考えています。