おススメ 終活本
終活は、何歳から始めたらいいのでしょうか。
時々この質問を受けますが、
答えはその人によって違ってきます。
育児や介護をしている方なら、
それがひと段落してから、となりますし
いわゆるおひとりさまであれば、
早めに行動したほうが安心できるかもしれません。
少なくとも、いよいよお迎えが来そうとなってからでは
自分が思うようには進まないでしょう。
「ひとりでしにたい」(カレー沢薫)というマンガは、
とてもおススメの終活本です。
主人公は35歳の独身女性で、
おひとりさまだった叔母が70代で孤独死したことをきっかけに
自分の終活に向き合っていきます。
まずは何から手を付けたらいいのか。
行動よりも先に、
自分の価値観や社会の現状をしっかりと
捉え直すところからスタートしています。
また将来が不安だからといって、
今の暮らしを犠牲にしては本末転倒。
老後のために今日があるのではなく、
納得できる毎日の積み重ねの先に、
安心できる老後があるのでしょう。
マンガに登場する主人公の両親は、
父は大企業を定年退職、
母はずっと専業主婦という設定です。
典型的な日本の家庭のように思えますが、
これからもスタンダードな形であるとはいえない。
世の中は大きく変わっており、
これから、もっと変わるでしょう。
私たちは、両親や祖父母の老後の姿を
モデルにすることはできません。
一つ一つ手探りで進んでいく主人公の
気付きや成長がとても興味深い内容ですよ。
ぜひご一読ください。