さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

まずはここから取り組みましょう 2/3

「歯」について、お話します。

 

80~90代でも、お元気な方はたくさんいらっしゃいます。

私が接してきた元気な高齢者の共通点は、「歯が丈夫」ということでした。

そして皆さんしっかりと咀嚼して(噛みしめて)、食事を楽しまれています。

 

食事のたびにしっかり咀嚼することで、顎の筋肉が鍛えられます。

また唾液が分泌されて、消化にかかる胃腸の負担も少なくなります。

食を楽しむことで、栄養も十分に摂取できます。

気分もアップしますよね。

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口の周り筋肉が衰えると、まずはほうれい線という悲劇が生まれますが

最終的には「誤嚥性肺炎」に繋がります。

 

誤嚥性肺炎とは、高齢者などが飲み込む力が弱ったことで

食べ物や唾液等が食道ではなく気道に入り、

肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こすことによる肺炎です。

私たちが通常イメージする、

風邪をこじらせて重症化したような肺炎とは違います。

熱も出にくく症状が見過ごされがちで、

何度も繰り返し発症する傾向も見受けられます。

そのたびに入院して、治療のために絶食や安静を強いられると、

だんだん身体全体が弱ってしまうようです。

 

歯の手入れ、そして口全体を動かして飲み込みを良くしておくことは

身体全体の健康維持に、とても重要です。

 

まずは歯磨き。

私は外出先でも、食事をしたら歯磨きをすることを習慣にしています。

口をすすぐだけでも違いますよ。

100円ショップなどに、折りたたみ式の携帯用コップがあります。

バッグに入れておいて、洗面所でちょっとだけ口をサッパリさせてみては。

 

また歯科医院で定期的に歯石除去をしたり、

歯周病などは早めに治療しましょう。

 

口を動かす運動も大切です。

一人暮らしだと、誰ともしゃべらずに一日が終わることも珍しくなくなります。

カラオケ、合唱、朗読、ゴスペルなど、

楽しんで声を出す方法を見つけてください。

 

口を大きく「ア、イ、ウ、エ、オ」と動かすのも気持ちいいです。

私はよく入浴中に湯舟に浸かって

口を大きく開けて「ア、イ、ウ、エ、オ」と言っています。

ほうれい線やたるみの予防効果も期待しています。

 

実は「声を出す、口を動かす」ことを目的の一つとして

3年程前からあるボランティア活動をはじめました。

「音訳」といって、視覚障害者の方のために

本や新聞、情報誌などを読み上げるものです。

 

先輩から発音やアクセントなどをしっかり教えてもらい、

おなかから声をだして、相手に伝わるように話す努力をすることは

私自身にとっても、大きく役立っています。

仲間や先輩との交流も、とても楽しいです。

 

「楽しく」口を動かす方法は、いろいろとありそうです。