さいごまで私は私 ~心構えと暮らしの備え~

女性を応援する終活カウンセラーです

自分と向き合い、不安を手放す 1/2

今の暮らしに、不安はありますか?

心配ごとは?

それはすぐに解決できそうなことですか?

 

「現在の生活に、どの程度満足していますか?」という問いかけに、

74.7%の人が「満足している」「まあ満足している」と答えています。

 

一方で「悩みや不安を感じているのは、どのようなことについてですか」の問いには、55.4%の人が「老後の生活設計について」不安を感じていると答えています。

内閣府「国民生活に関する世論調査(H30年)」より

 

 

今は何とか生活できて、そこそこ満足している。

でも老後は不安。

こう感じている人は、多いのではないでしょうか。

 

 

私は現在52歳です。

20代の頃から社会福祉士として高齢者福祉に携わり、

たくさんの高齢者の暮らしをつぶさに見てきました。

 

以前は介護保険のケアマネジャーとして、

要介護高齢者と言われる介護や支援が必要となった方たちのお手伝いを。

 

現在は成年後見人としてご自分で財産管理ができなくなった方の支援をしており、

また終活カウンセラーとしてセミナーや個別相談などを行っています。

 

これまで多くの人の晩年の暮らしを支える仕事をしながら

いつも思っていたことは、

認知症になったり、寝たきりで意思表示が難しくなった方たちは、

本当はどんな希望があったのだろうか、ということです。

 

福祉専門職として医療関係者等と連携しながら真摯に取り組んできましたが、

何が正解だったかはわかりません。

 

 

だからこそ、

「では私自身は、どう年老いていくのだろうか」ということも、

ずっと考えていました。

 

まだ元気なうちに、

自分で自分のことをしっかりと考え決められるあいだに、

何ができるのだろうか、と。

 

年をとったらわがままを言わず、全て周りにお任せする。

そんなお考えを持つ高齢者の方も、確かにいらっしゃいました。

「老いては子に従え」という言葉さえありました。

 

でも、もう、それが社会のスタンダードなあり方ではないと思っています。

 

少なくとも私は無理です(笑)。

 

最期の瞬間まで、私らしく生きていきたい。

そんなことを考えて、終活カウンセラーとしての活動をはじめるようになりました。

 

 

終活は、「死に支度」ではありません。

 

不安を手放し、安心を得ることです。

 

そしてその「安心」は、遠い将来「年をとった後の安心」ではなく、

私の老後は大丈夫、するべきことはちゃんとできている、という

「今、この瞬間の安心」です。

 

 

そして終活に向けての最初の一歩は、自分と向き合うこと。

 

なぜなら全ての人にあてはまる「これだけやれば大丈夫!」という、

たった一つの正解は存在しないからです。

 

多様な価値観、家族形態、生活様式が当たり前の世の中になりました。

 

私は、どう生きていきたいのか。

大事なものに優先順位をつけるなら?

 

自分の現在の有り様を見つめ、そこから未来へ繋がる道を自分で作るしかありません。

その方法を、このブログで順々にお伝えしていきたいと思います。

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